高齢者がSNSやインターネットを積極的に活用するようになり、新しい趣味や交流の機会が広がっています。一方で、高齢者を狙ったSNS詐欺の被害も増加しているのが現実です。本記事では、SNS詐欺の危険性とその対策について考えるとともに、上松行政書士事務所が高齢者やその家族、支援者に対してどのように役立つことができるかをご紹介します。

事例:SNSを通じた詐欺被害と家族関係の変化

ある高齢者の男性は、SNSを通じて趣味を発信するなど充実した生活を送っていました。しかし、ある日息子さんから「父がSNSで知り合った人にお金を渡しているようだ。詐欺に遭っているのではないか」と相談を受けました。

調査の結果、男性は少なくとも3件の詐欺に遭っていたことが判明。詐欺師は男性の健康や孤独に対する不安に巧みに付け入り、信頼を築いたうえで金銭を要求していたのです。本人は「信頼関係がある」と詐欺を認めず、警察にも被害届を出しませんでした。

最終的に家族は男性のキャッシュカードを没収するなどの対策を講じましたが、この件をきっかけに家族関係がギクシャクしてしまいました。元々仲が良かった家族だからこそ、心に深い傷を残す結果となったのです。

高齢者が抱える心配事と詐欺師の手口

詐欺師が高齢者を狙う理由の一つに、彼らが抱える「心配事」があります。一般的に、高齢者の心配事は以下の3つに分類されます。

1. 健康

病気や介護への不安、老化による体力の低下など。健康に関する悩みは詐欺師にとってつけ入る隙となります。特に「特別な治療法」や「健康に良い商品」といった話には注意が必要です。

2. 経済

老後資金の不足や医療費の負担への不安から、儲け話や投資詐欺に引っかかるケースがあります。「短期間で資産が増える」といった甘い話に警戒が必要です。

3. 孤独

家族や友人との別れ、社会とのつながりの希薄化を感じている高齢者に対し、「親身になってくれるふりをする」詐欺師が接近します。信頼関係を装うことで被害者の心を操作します。

高齢者や支援者を守るために上松行政書士事務所ができること

上松行政書士事務所では、詐欺から高齢者を守り、家族や支援者が安心してサポートできる環境を提供するため、以下の取り組みを行っています。

1. 支援者や高齢者を守るためのセミナー開催

高齢者やその家族、そして地域で支援活動を行う方々を対象に、SNS詐欺や金銭トラブルの防止を目的としたセミナーを定期的に開催します。

内容例

• 最新の詐欺手口とその対策

• 不自然な金銭の動きに気付くポイント

• 被害に遭った場合の初期対応

対象

• 高齢者本人

• 家族や親族

• ケアマネジャー、地域包括支援センターの職員、介護職員などの支援者

メリット

セミナーを通じて、地域全体で高齢者を守る仕組みづくりができます。また、支援者の知識を高めることで、未然にトラブルを防ぐ力を強化できます。

2. 金銭管理サポートの提供

詐欺の多くは金銭トラブルを伴います。金銭管理に関する法的なサポートを提供することで、安心して日常生活を送れる環境を整えます。

サービス内容

財産管理契約の作成

高齢者が信頼できる家族や第三者に財産管理を任せるための契約を作成します。これにより、大きな支出が発生する前に周囲が気付きやすくなります。

見守り契約

定期的に高齢者と連絡を取り合い、金銭的な問題や詐欺被害の兆候を早期発見します。

遺言書の作成支援

家族間の金銭トラブルを防ぐため、適切な遺産分割を提案し、トラブルを未然に防ぎます。

日常のコミュニケーションを大切に

詐欺を防ぐためには、日常的なコミュニケーションが欠かせません。

• 家族や支援者が高齢者の話に耳を傾け、SNSの利用状況やお金の使い道について共有する。

• 不自然な支出や行動が見られた場合は、早めに信頼できる専門家に相談する。

上松行政書士事務所では、高齢者の抱える心配事に耳を傾け、安心して暮らせるよう支援します。家族や支援者が一人で抱え込まず、気軽に相談できる窓口として機能します。

まとめ:地域で支える安心な暮らしを目指して

SNS詐欺や金銭トラブルを防ぐためには、高齢者本人だけでなく、家族や支援者も知識を持ち、協力して守ることが大切です。

上松行政書士事務所では、詐欺防止のためのセミナーや金銭管理サポートを通じて、高齢者とその家族、支援者が安心して生活できる環境を提供しています。「高齢者が安心して人生を楽しめる社会を実現する」という理念のもと、地域の皆さまの安全を守るパートナーとして活動していきます。

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