はじめに

前回は、法定後見制度の仕組みや活用例についてお話ししました。今回は、事前準備ができる「任意後見制度」に焦点を当て、その柔軟性やメリットを詳しく解説します。

こちらの記事は2部構成になっています。よろしければ1部もご覧ください⬇︎

第1部: 「成年後見制度の基礎知識|法定後見が必要になる場面と具体例」

任意後見制度とは?

任意後見制度は、判断能力が低下する前に、信頼できる人を後見人として選んでおく仕組みです。任意後見契約を結ぶことで、将来の生活支援や財産管理を安心して任せることができます。

任意後見制度の特徴

1. 本人の意思を反映できる

• 後見人を自分で選べるため、信頼できる人に任せることができます。

2. 柔軟な契約内容

• 財産管理だけでなく、医療や介護サービスの契約手続きなど、ニーズに応じて後見人の役割を決められます。

3. 早めの準備で家族の負担を軽減

• いざというときに備えておくことで、家族の手続きの負担やトラブルを防げます。

なぜ任意後見がおすすめなのか?

信頼できる人を選べる

法定後見では、家庭裁判所が後見人を選任するため、本人が後見人を選ぶことはできません。一方、任意後見では、家族や親しい知人、専門職など、自分が信頼できる人に後見人を依頼することができます。

本人の希望を尊重した対応が可能

任意後見契約では、後見人の権限や役割を具体的に決めておけるため、本人の希望が反映された支援が可能です。

トラブルを防ぐ事前準備

法定後見の場合、申し立ての際に家族間で意見が割れることがあります。任意後見は、あらかじめ契約を結ぶことで、トラブルを未然に防げます。

任意後見制度を利用するには?

1. 信頼できる後見人を選ぶ

• 家族、知人、または専門職(行政書士、弁護士など)を選びます。

2. 任意後見契約を結ぶ

• 公証役場で公正証書を作成し、契約内容を明確にします。

3. 任意後見監督人を選任する

• 判断能力が低下した際に家庭裁判所が任意後見監督人を選任します。

詳しくはこちらをご覧ください⬇︎

任意後見契約サポート

上松行政書士事務所でのサポート内容

上松行政書士事務所では、任意後見制度を安心して活用できるよう、以下のサポートを提供しています:

任意後見契約書の作成支援: 公正証書作成のアドバイスや、後見人の役割の明確化をサポートします。

相談対応: ご本人やご家族の状況をヒアリングし、最適なプランを提案します。

契約後のアフターフォロー: 任意後見契約後も、安心して活用できるよう継続的な支援を行います。

「信頼できる後見人を選び、将来に備えたい」とお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください!

高齢者のライフサイクルに合わせた法的サポート

まとめ

任意後見制度は、本人の意思を反映し、柔軟なサポートを可能にする制度です。家族間のトラブルを防ぎ、安心した生活を送るための備えとして、ぜひ検討してみてください。

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